アメリカの主な交通機関の種類
- バス(公共バス、長距離バス)
アメリカでは地域ごとにローカルバスが運行されています(例:MTA(ニューヨーク)、Metro(ロサンゼルス)、CTA(シカゴ)など)。ただし、治安は路線や時間帯、地域によって大きく異なります。特に、低所得層の利用が多いエリアのバスは少し危険なこともあり、夜間の利用は避けた方が安全です。大学のキャンパスエリアでは、無料のキャンパスバスが運行されている場合も多く、安全かつ便利です。また、学生向けにバスパスが提供されることもあります。Transitのようなアプリをインストールすればバスの位置をリアルタイムで確かめることができる場合もあります。長距離移動には Greyhound、Megabus、FlixBus、Peter Pan などのバス会社があり、かなり手頃な料金で州をまたぐ移動が可能です。ただし、キャンセルや遅延が頻繁に発生するため、スケジュールには余裕を持って利用することをおすすめします。飛行機と比べると安価ですが、計画には注意が必要です。
- 地下鉄・電車(Metro/Subway、Commuter Rail、Light Rail)
ニューヨーク、ワシントンD.C.、シカゴ、ボストンなどの大都市では地下鉄が発達しています。ただ、ロサンゼルスやフィラデルフィアのように、地下鉄があっても治安が悪くてあまり使われていない地域もあるので、その場所の様子に応じて利用を考えた方がいいです。郊外から都市部への通勤や移動には、AmtrakやMetra、LIRRなどの通勤列車も使われます。都市によってはクレジットカードをタップするだけで乗れる場所もあれば、事前にアプリでチケットを買う必要があるところもあります。改札がない駅もあり、電車の中でチケットを確認される場合もあります。また、日本とは違って、距離に関係なく一回の乗車で料金が固定されているところが多いです。
- 自転車・電動スクーター
最近の都市部では、LimeやBirdなどの電動スクーターやレンタルバイクがとても人気です。専用アプリで簡単に借りられるので、ちょっとした移動や観光にも便利です。ただし、走っていいエリアや禁止されている場所もあるので、ルールはしっかりチェックして使うのが大事です。歩道を走ってはいけない場所も多いので注意してください。
州によってはヘルメット着用が義務だったり、運転免許が必要なところもあります。
- タクシー・配車サービス
アメリカではUberやLyftといった配車アプリの利用がとても一般的です。タクシーよりも安いことが多く、英語での会話が不要だったり、アプリで支払いまで完了したりするのも便利なポイントです。複数の目的地を設定できるので、特に夜遅くの移動では友達とシェアすることで、コストも抑えられて安全です。チップはアプリ内で10〜20%ほど設定できます。
都市によってはタクシーが主流なところもありますが、許可されていない白タク(ぼったくりタクシー)もあるので、見分けがつかない場合はUberやLyftを使った方が安心かもしれません。
- レンタカー・自家用車
都市部以外では、車がないと生活が不便な地域もたくさんあります。レンタカーはEnterpriseやHertzなどが有名です。一部の州では、日本の免許証とその翻訳文書があれば借りられるところもあります。場所によっては借りた場所と違う場所に返却できる「乗り捨て」もOKなので、旅程に合わせて柔軟に使えます。(ただし少し割高になったりも。飛行機などとどっちが良いかなど比べてみるのも良いかも)
保険については、自分の自家用車の保険がカバーしてくれる場合や、クレジットカードにレンタカー保険が付いている場合もあるので、確認しておくと安心です。短時間の利用であれば、1時間ごとなどで気軽に借りれるzipcarのようなサービスもあります。
- 飛行機
アメリカ国内は広いので、飛行機での移動なども増えるかもしれません。アメリカはとにかく広いので、州をまたぐような移動には飛行機を使うことも多くなります。大学の近くに空港があるかどうか、そこまでの移動手段(Uberや電車、車など)や費用を事前に調べておくのが大切です。
キャンパスタウンの近くにある空港は、小さくて便数が少なかったり、チケットが割高だったりすることもあります。航空会社のマイレージが貯まるクレジットカードを使えば、飛行機代をお得にしたり、預け荷物が無料になることもあります。小さなスーツケースは機内に持ち込めることが多いですが、混雑していると持ち込みできないこともあります。空港によっては2時間前に到着しても飛行機に乗れないほどチェックインが混むことがあります。これらのような場合に備え、TSA PrecheckやGlobal Entryに登録しておくと、セキュリティチェックをスムーズに通過できるので、よく飛行機に乗る人にはおすすめです。チケットをお得に取る方法については、こちらの記事を参照
アメリカの交通機関で気をつけること
- 時刻表があまり正確ではない
- 日本ほど正確に運行していないことが多く、数分~数十分遅れることも。リアルタイム位置情報共有サービスですら合っていないこともあるため、なかなか来なくても少し待ってみると来ることもあるし、永遠に来ないこともあるので、アプリなどのトラッキングがあるとまだ対応しやすいかもしれません。
- 治安に注意
- 路線によっては安全なもの、絶対に乗車NGな路線など場所によって危険度が違うことがあるため、バス・電車などの公共交通機関は注意が必要です。
例えば、深夜の駅やバス停、利用者が少ない路線は避ける。バッグやスマホは常に身につける。(あと日本らしい綺麗目な服はNGの方がよいかもしれません)など。また、公共交通機関の車内では日本のように安心しきって寝ないようにしましょう。まれではありますが、電車のプラットホームで後ろから線路に突き落とされる事件がたまに発生するので(ニューヨークの地下鉄など)、線路側には立たない、後ろに常に気を付けるなどは必要です。
最後に、交通機関の運行が限られている地域があります。地方都市では公共交通が少なく、車が必須のことや、バスや電車が1日に数本しかないケースもあります。(時刻表がないなんてパターンも)生活環境をチェックしてから渡航することは大事です。
- 路線によっては安全なもの、絶対に乗車NGな路線など場所によって危険度が違うことがあるため、バス・電車などの公共交通機関は注意が必要です。
- チケットの買い方や乗り方が異なる
- チケットの購入方法も地域によって違います。現金が使えない場所も多く、アプリや券売機での事前購入が主流です。シカゴやニューヨークなどではクレジットカードをタップするだけで乗れるので、とても便利です。
- チップ文化(主にタクシー・配車)
- チップ文化も忘れずに。特に配車アプリではアプリ内で追加できますが、タクシーの場合は現金でチップを渡すことが多いです。
カナダの主な交通機関の種類
メトロや長距離以外の交通機関を利用する際は、その交通機関のカード(アプリか物理的カード)を使う。
バス
長距離バス
- カナダ国内で長距離バスを利用する際には、チケットを事前に購入する必要があります。主なバス会社としては、Mega Bus、Flix Bus、Onex Bus、Intercity Bus などがあり、それぞれの路線や料金に特徴があります。空港から地方都市へアクセスする路線もあり、深夜に運行しているバスもあるため、深夜便の飛行機を利用する場合でも接続できる可能性があります(ただし、運行時間は事前に要確認です)。都市圏によっては夜行バスも運行されており、たとえばトロント、モントリオール、オタワ間では夜行バスを利用することができます。これらのバスは他の交通手段に比べて最も安価で、直前に購入しても料金が大きく変動しないというメリットがあります。また、乗車時にはチケットの提示が必要です。チケットにはQRコードが表示されている場合や、予約番号を提示する形式などがありますが、基本的にはチケットを見せれば問題なく乗車できます。
ローカルバス
- カナダの都市交通では、基本的に専用のアプリやICカードを使ってタッチして乗車するスタイルが一般的です。バスや地下鉄では乗車時に端末にタップするだけで利用でき、シンプルで効率的です。多くの都市では「トランスファー(乗り換え)」に一定の猶予時間が設けられており、その時間内であれば追加料金なしで別の路線に乗り換えることができます(有効時間やルールは都市の交通機関によって異なるため、事前の確認が必要です)。
- 現金で支払う場合はおつりが出ないため、コインなどでちょうどの金額を用意する必要があります。都市によっては回数券が販売されている場合もあり、現金や回数券を利用した際には、乗り換え可能な時間が記載された紙のトランスファーチケットが渡されることがあります。
電車
VIA Rail
- カナダ国内では、長距離電車で主な都市間がつながっており、特に東海岸側ではウィンザーからケベックあたりまでを結ぶ路線が中心です。利用する際は事前にチケットを購入する必要があり、早めに購入するほど料金が安くなる傾向があります。反対に、直前に購入すると価格が上がることが多いため注意が必要です。ただし、毎週火曜日には割引が実施されており、クーポンを活用すれば直前でも比較的安く購入できる可能性があります。また、東海岸から西海岸までを横断する長距離列車も運行されていますが、所要時間は非常に長くなるため(本当にかかります)、スケジュールに余裕がある場合に限られます。
乗り方:基本的に駅へ行って、発着のゲートに行って乗ります。飛行機の方式に似ていて、基本的には15分前ぐらいに列ができて、チケットに乗っているQRコードをスキャンして乗車します。
チケットなどはプリントアウトも可能ですが、基本は電子チケットです。
Go Train
- トロントから近辺のGTA限定ですが、VIAと違い近くの都市圏へ繋がっている、急行・快速急行に近い感じの電車です。地下鉄やバスと同様Prestoカードを使って乗れる。カルフォルニアでいうCal Trainとかに近いタイプの電車です。タップして乗って、タップアウトする。
路面電車・地下鉄
- モントリオールやトロントのような大都市には地下鉄が整備されており、公共交通の利用が非常に便利です。トロントではTTC(Toronto Transit Commission)というメトロシステムが運営されており、地下鉄・路面電車・バスをPrestoカードでタップして利用することができます。一方、モントリオールではOpusカードが使われており、こちらも地下鉄やバスにタッチするだけで乗車が可能です。多くの都市では学生割引制度があり、場合によっては学費に公共交通の定期券が含まれていて、学生であれば追加料金なしで乗車できる都市もあります。また、キッチナーやウォータールーといった地方都市でも、Light Rail(LRT)が導入されており、都市間の移動を効率よく行うことができます。バンクーバーやカルガリーなど西海岸にある都市でもLRTは導入されており、電車へのアクセスがあります。
飛行機
- カナダは国土が非常に広いため、国内の長距離移動では飛行機を利用するのが一般的です。主要な航空会社としてはAir CanadaとWestJetがあり、これに加えてPorter AirlinesやFlair Airlinesといった格安航空会社(LCC)も運航しています。特に東海岸と西海岸を移動する際には飛行機の利用が主流で、都市間の移動時間を大きく短縮できます。カナダ国内線は時期や予約のタイミングによって大幅に価格が変動することがあり、セール期間中などには比較的安くチケットを購入できることもあります。
注釈・気を付けること
カナダ国内では労働組合を通じて、待遇改善や給与の見直しを求めるストライキがあったりするので、交通機関にも影響が出ます。交通機関外の団体や企業の労働者がストライキを起こした際もルート変更などがあったりもします。
タクシー・配車アプリ
- カナダでは、UberやLyftといったライドシェアサービスも一般的に利用されています。アメリカと同様のシステムで運用されており、アプリを通じて車を手配し、目的地までスムーズに移動できます。空港から市内へのアクセスや、他都市での短距離移動の際にとても便利で、多くの都市で利用可能です。支払い方法や使い方も、他の国と同様にアプリ上で完結するため、特に初めて訪れる都市では移動手段として役立ちます。
乗合・相乗りサービス
- Carpool(相乗り)を利用して移動する方法もあります。これは、同じ目的地に向かうドライバーの車に乗せてもらうスタイルの移動手段で、主にウェブサイトや専用アプリを通じてマッチングが行われます。料金は長距離バスと大きく変わらない場合が多いものの、距離が長くなるほどコストパフォーマンスが良くなる傾向があります。出発地や到着地の柔軟性が高く、時間帯によってはバスより便利な選択肢になることもあります。
自動スクーター・自転車
- 都市部では、レンタルバイクや電動スクーター(Limeなど)を利用することも一般的です。専用アプリを使って簡単に借りることができ、短距離の移動に便利な手段として多くの都市で導入されています。ただし、交通ルールや走行可能エリアには注意が必要で、歩道での走行が禁止されている場所もあるため、事前に各都市のルールを確認することが重要です。
ヨーロッパの国ごとの交通機関情報
- 国、街によって全く異なることに注意してください
- 交通機関情報は随時変更されています。公式サイトの情報を必ず確認してください。
- IDカードでヨーロッパ国籍の人はEU内を移動できますが、EU圏外から来た在欧者はたとえIDを持っていても国境を超えるとき、特にバスなどはパスポートを忘れないこと
- 昨今、国境の検査が厳しくなっているのでバスのチケットがあったとしてもパスポートを忘れた場合乗せてもらえないケースが実際にあります
- ヨーロッパの安全管理に関してはこちらの記事も参照ください。
スペイン・マドリード
ローカル交通
- 中心部を走るバス(青色)、メトロは共通のカードで乗車でき、10回の回数券をチャージして使います(初回のカード発行2.5€)。市内在住の人は名前・顔写真付きのカードを発行できます(大人用の一年定期券が割安&学割が効く)が、発行時のオフィスでのやり取りはスペイン語です。
- 郊外を走るバス(緑色のバス)に乗車する場合は、行先をバスの運転手に伝え、車内で現金で支払います(2025年時点)。
- 日本のように街中でモバイルバッテリーの貸出はありませんが、バス車内のUSBポートで充電できます。
- 市内のメトロや観光地はスリが多いので寝ない・ドア近くに立たないようにしましょう。またレストランなどでは机の上にスマホを置いたままにしないこと。
- Uberなど配車サービスのほうがタクシーより安いですが、街中は大量の正規タクシーが早朝から夜中まで走っているので捕まえやすいです。空港の乗降場はタクシー専用レーンと一般車・Uberレーンに別れていて、後者はいつも渋滞しているので、空港に行くならタクシーのほうが便利です。市内⇔空港は一律33€で移動できます(2025年時点)。メトロでも空港にアクセスできますが、空港料金3€が追加でかかります(空港で降改札を出るときに手前の機械で追加を支払う)。
- マドリード以外の大きな街も大体同じシステムで、バスなど一律の回数券を購入して乗ります。チケットはEstanco(タバコ屋)で取り扱っていることが多い。
長距離鉄道
Renfeなどの長距離鉄道はRenfeのホームページが手数料なしで一番お得です。遅延することはあまりなく、むしろマドリードなどの始発駅は時間通りに発車するので遅れないようにしましょう。大きな駅で長距離電車に乗る場合、手荷物検査が行われるので早めに駅に到着しておく必要があります(30分前程度で間に合う)。
フランス・パリ
ローカル交通
- 市内のメトロ、バス、近距離鉄道が全てNavigoカード(パリ版suica)もしくはアプリで乗車でき、1日12€で乗り放題チケットを購入、もしくは1回1.6€の回数券をチャージして使います。カードの場合発行時にデポジット2€を払います。空港に行く場合は別に13€のチケットをチャージする必要があります。
- (メトロ内に大きなキャリーケースを持ち込んでは行けないというルールが出来ましたが、守っている人は少ない。。しかしトラブルを避けるためにも回避したほうが無難かもしれません。)
- パリはスペイン以上にスリが多いので、特にメトロ内は気を付けること。ドアの近くには立たない、不自然に距離を詰めてくる人には睨みをきかせること。スリは老若男女問わないので油断しないこと。
その他
- フランスの他の街も回数券を購入してバス、トラムに乗れるシステムのところが多いです。
- 長距離鉄道はTGVのサイトで購入できます。フランスは手荷物検査はなく、遅延もそこまでありません。
チェコ・プラハ
ローカル交通
- 市内のメトロ、トラム、バスは共通のチケットで乗車できます。一回券から券売機で購入したり、車内でカード決済できる場合もあります。
- 3日以上滞在する場合はアプリをダウンロードして、チケットを購入することをおすすめします。1週間や1か月、1年間のチケットはアプリ内でのみ入手可能です。空港も同じチケットでアクセスできます。
- 一回券はトラムなどに乗車する1分前にactivateする必要があります。inspecterはかなり多く、外国人観光客にも容赦がありません。「知らなかった」は通用せず、所定の手順でチケットが使用されていない場合、1500czkの罰金が課せられます。
- タクシーはscamが多いらしいので、Uberなどのアプリがおすすめ。空港に停まっている正式な配車サービスもUberです。他のヨーロッパの国に比べてUberなどが安く済みます。
- 市外に出るときは電車のチケットをオンラインで買うのがベターです。チケットは窓口でしか売っていません。あまり遅延はありません。
ドイツ
交通の種類と管轄
ドイツの公共交通は、大きく次の3つに分けられます。
- ローカル交通(トラム・バス)
各都市や地域が独自に運営しているもので、専用のアプリや切符の仕組みがあります。 - 在来線(S-Bahn・U-Bahn・Regional Expressなど)
都市と都市をつなぐ中距離鉄道。Deutsche Bahn(DB)が運営しており、比較的広域をカバーしています。 - 長距離鉄道(ICE・IC)
大都市間を高速で結ぶ特急列車。こちらもDBが運営しており、予約や座席指定も可能です。
なお、DBのアプリやウェブサイトはローカル線まで対応しているため、基本的には DBアプリひとつあればドイツ全体の鉄道をカバー可能 です。
ドイツ鉄道を利用する際の心得
- 遅延・キャンセルは日常茶飯事
時間通りに来るとは限らず、突然のキャンセルや行き先変更も珍しくありません。日本のように「10分で乗り換え」はリスクが高く、余裕を持った計画が必要です。筆者は可能な限り直行便を選んでいます。 - 最新情報は常にアプリで確認
運行状況は刻々と変わるため、アプリでチェックしながら移動するのが必須です。 - 心構えも大事
ドイツ人ですら遅延やキャンセルに不満を漏らす状況なので、数時間の遅れがあっても焦らず構える姿勢が必要です。
時刻の調べ方
主な方法は次の2つです。
- DBアプリ
最も正確な情報が得られます。遅延情報や乗り換え案内も随時更新されます。 - Google Map
手軽に検索できますが、必ずしも最新ではありません。さらに都市によってはGoogle Mapの利用が制限されており、その場合はDBアプリ一択となります。
チケットについて
購入方法は主に3通りです。
- DBアプリまたは公式サイト
- 駅の券売機
- 長距離列車の場合は駅構内のDBカウンター(日本でいう「みどりの窓口」的存在)
チケットの種類は複数あります。
- 通常の片道・往復券
- 1日券(一定エリアで乗り放題)
- 長距離鉄道用の指定券
など。以下、お得なチケットがあるので、長期間ドイツに住む方は必見です。
- Deutschland Ticket(Dチケット)
月58ユーロで、国内全てのローカル線・在来線が乗り放題。 - 州ごとの乗り放題券
州単位で有効なチケットもあり、観光にも便利。 - 学生向け特典
週末限定でローカル線が乗り放題になることもあります。
チケット確認と罰則
ドイツには日本のような改札がなく、車内での抜き打ち検札があります。
- 長距離列車ではQRコード付きチケットの提示が必須。
- ローカル線・S-Bahnではチェックが緩いこともありますが、Regional Expressなど距離の長い列車では検札が頻繁にあります。
- チケットを提示できない場合は 約100ユーロの罰金。場合によっては身分証明書の提示も求められます。
トラブル対応
- 遅延による払い戻し
長距離列車が1時間以上遅れた場合、アプリから簡単に返金申請が可能です。遅延時間に応じて返金額が変わります。 - 乗り継ぎ失敗や終電後の対応
夜間の遅延で接続便に乗れなかった場合、DBがホテルを手配してくれることもあります。カウンターで相談すれば、適切な案内を受けられます。
フィンランド
- フィンランドは公共交通機関が発達している上、チケットの電子化が進んでいます。最近では券売機を撤廃する動きが加速しており、交通機関のアプリ・もしくはクレジットカード等の決済システムで乗車券を購入するのが一般的です。
- イベントが開催されているような場合を除いて、治安は基本的にかなり良いです。筆者は深夜にバスに乗っていても危ない目にあったことはありません。電車やバスも時間通りに来ますが、たまにバスなどの便が突然キャンセルされる事態に遭遇することがあります。
- 他の国と同様、バスに乗る際は、まずバス停で乗りたいバスが来た時に手を上げて乗車の意思を知らせますが、フィンランドは特に冬場暗いので、手を上げただけでは運転手に気付かれない可能性があります。チケット画面を開いた状態のスマホを持ちながら手を振ると見逃されることはまずないのでおすすめです。
- メトロや電車では自転車と一緒に乗車することが出来ます。よく犬も見かけます。
ローカル交通
- ヘルシンキだとHSL、トゥルクではFöLIなど街ごとに公共交通機関の名前は変わりますが、ほぼすべてのローカル交通にはチケット購入用のアプリが用意されていて、クレジットカードで現地購入するよりやや安く済むようになっています。フィンランド全土のローカル交通を網羅してくれるようなアプリはまだありません(2025年8月時点)。
- ヘルシンキ・エスポーでは電車・メトロ・トラム・バス・ライトレール・フェリーなど様々な公共交通機関が街を行きかっています。チケットはゾーン制になっており、購入時に移動区間が全て含まれているゾーンを指定します(ゾーンはこちら:https://www.hsl.fi/en/tickets-and-fares )。一回券を買ってしまえば80分間そのゾーン内で全ての交通手段が利用可能です。ワンデーチケットのように一定時間乗り放題になるものも用意されています。ヘルシンキの中心部のみを移動すると仮定して、一回券の値段は3.2€です。学生の方は定期券購入時に学割が使えます。
- ゾーンが分からない場合もアプリで乗車駅・降車駅を設定するだけでルートや必要なチケットを教えてくれるので非常に便利です。
- アプリではチケットを事前購入でき、アクティベートするタイミングも自分で選ぶことが出来ます。乗車している時点でチケットが有効化されていれば問題ありません。クレジットカードで購入する場合は、ホームもしくはバス・電車内にあるカードリーダーでタッチ決済ができます。
- 駅には改札がありませんが、定期的に抜き打ち検札があり、無銭の罰金は100€です。「買い忘れていた」は一切通用しないので、必ず乗車前に乗車券を購入しましょう。
- バスに乗車する場合、車体が青色であれば必ず前方のドアから乗車して運転手にアクティベートされたチケットを見せます。オレンジ色のバスはすべてのドアから乗車可能で、運転手に乗車券を確認してもらう必要はありません。
- ロヴァニエミ(サンタクロース村がある街)のような郊外に行くとあまり交通網が発達していないので、ローカルタクシーを呼ぶ必要があります。Uberさえ掴まりません。料金は結構高めです。
長距離鉄道(VR)・高速バス
- フィンランド全土を移動する際は、飛行機だけでなく長距離列車も利用可能です。寝台列車もあり、サンタクロースエクスプレスと呼ばれる、サンタクロースがラッピングされた車体もあります(主にロヴァニエミ〜ヘルシンキ間を走行)。
- チケットはVRアプリで購入可能です。チケットは早期であればあるほど安く購入できます。学割だと大人料金の半額です。乗車後に電車内で検札があり、学生チケットの場合は学生証の提示が求められます。座席は完全指定制です。
- 自転車も運搬したい場合は別料金(5€ほど)を払う必要があります。自転車ラックの数には限りがあるので、こちらも早めに予約することをおすすめします。
- また、Onniバスなどの高速バスも走行しています。こちらもオンラインで安めに事前予約可能です。席に空きがあれば乗車前に運転手から購入することができます。
イタリア
ローカル交通
基本的にバスか路面電車です。紙のチケットはTabacchi(タバコ屋)で購入できます。都市によってはアプリでオンラインチケットを購入したり、バス内にクレジットカードのタッチ決済ができる機械がついていることもあります。チケットの有効化は紙チケットであればバス内の打刻機挿入、オンラインチケットであればアプリ内で有効化ボタンを押して行います。チケットは90分有効で、時間内なら乗り換えをする際も同じチケットを利用することができます。定期券は学割がある場合が多いので、公共交通機関を運営している会社のウェブサイトをチェック(街により異なる)してみてください。ミラノ、トリノ、ローマ、ジェノバ、ナポリといった大きな都市には地下鉄もあります。交通機関の治安に関してはエリアによって変わるのでイタリアで一般化することはできませんが、昼はスリに、夜は不良に気を付けてください。
都市間交通
電車とバスの二通りあります。
・電車
トレニタリアというイタリア版JRのような会社があります。紙のチケットは駅構内の券売機で購入できますし、ウェブサイトではオンラインチケットが購入できます。駅のホームに設置された打刻機は壊れていることも多いので、オンラインチケットをおすすめします。
・バス
- Flixbusをはじめとし、数多くの都市間連絡バスがあります。電車の半額以下ですが、およそ3倍の移動時間を要します。
- イタリアでは、都市間連絡バスの停留所が治安の悪い場所に多いので、夜間に発着する場合は要注意です。特にミラノLampugnanoの治安は非常に悪いので、この停留所で発着や乗り換えをする場合は夜間を避けた方がいいでしょう。
イタリア交通機関を利用する際の心得
- 意外と遅延しないですが、ホーム番号は列車到着の数分前でもころころ変更されるので、電光掲示板をよく見ておきましょう。電光掲示板に反映されないこともあるので、その場合は到着する列車の型番や行き先を確認すること。
- 改札がなく誰でも入れるので、スリに注意すること。
- 街のメイン駅は日没後に治安が悪化するので、できる限り利用しない。特に、駅前のロータリーには注意。
