携帯電話・SIMカード【渡航ガイド】

携帯電話 • SIMカード

(2023年4月時点での情報です。制度の詳細などは変更の可能性があり、それぞれの方で事情が異なりますので、
必ず本ページだけでなく、政府や自治体の公的なホームページを参照してください)

携帯問題に関する体験談・疑問

2023年2月にXPLANEコミュニティで留学経験者に向けて実施したアンケートでは、留学先での携帯電話の使用に関して以下のような体験談・疑問がありました。

  • 渡航前、大学の保険を申し込む際等に米国の電話番号が必要だったが、日本にいながら米国のSIMカードを契約・配送してくれるサービスを利用することで、渡航時点で米国内で電話が通じる状態にしていた(通信料は若干高めなので渡航後しばらくしてから契約変更した)
  • 渡航前からSIMカードを買っておいたのですが、到着後にその会社の電波がなぜか寮の部屋で使えず、キャリアの変更をしました。到着後は色々と連絡することも多いので、短期のSIMを用意しておいて、現地で情報を集めて契約した方がいいと思います。
  • SIMカードがどこで買えるのかを事前に調べていかなかったため、到着後3日くらいネット接続なしで過ごす羽目になりました。ネットに繋がったときは、親族から多数の着信が届いていました。
  • 日本での携帯電話の契約を継続するかどうか、解約した場合は帰国時にどうしているか、登録した電話番号を全て変更しているかなど、他の人がどうしているかを知りたい。

以下では、どのようにして携帯電話の使用環境を整えるのが良いかを解説します。

【SIMカードとは?】
SIMカードとはスマートフォンやタブレット端末などに挿入する小型のカードで、加入者を特定するための契約者情報が記録されています(SIM = Subscriber Identity Module)。この情報が電話番号と結びつき、通話やモバイルデータ通信(インターネットを使う、メールをする、など)が可能になります。
※ 最近の機種だと、eSIM(eはembeddedの略、スマートフォンにあらかじめ埋め込まれたSIMで、カードの挿入を必要としないもの)にも対応しているものもあり、これを利用することもできます。

留学先でのモバイルデータ通信の選択肢

現地でスマートフォンを使用する(モバイルデータ通信を行う)ためには、以下の5つの選択肢があげられます。(ここでは主にアメリカの情報について記しています)

1. 日本で持っている携帯電話に留学先で買ったSIMカードを入れる

筆者を含め、留学生はSIMカードを現地で購入している留学生は多いです。筆者はBoost Mobile の毎月15GB($30/月)のプランを使っています。自分のデータ使用料に合わせていくつかのプランから選べるので便利です。SIMカードはWalmart やTarget など、大型スーパーマーケットで販売されているため簡単に入手できます。

筆者撮影、大型スーパーのSIMコーナー

なお、iPad やパソコンを自宅や研究室以外で頻繁に使用する人は契約したサービスにテザリングサービス(Mobile Hotspot, 携帯電話のモバイルデータ通信を利用して他機器をインターネットに接続すること)が含まれているかも確認した方が良いでしょう。また、2021年8月以前に購入した携帯電話を使っている場合、渡航前に日本でスマホのSIMロックを忘れずに解除しておきましょう

【SIMロックとは?】
SIMロックとはあるキャリアの通信サービスのみを行えるようにSIMカードの種類に制限が掛けられていることです。例えば、docomoで購入した携帯にSIMロックが掛かっている場合、auで購入したSIMカードを挿入してもモバイルデータ通信を行うことができません。

2021年8月の法改正でSIMロックは原則禁止とされました。これ以前に購入した端末についても契約キャリアのショップなどでロックを解除してもらうことができます。

2. 現地で使えるSIM(カードまたはeSIM利用) を日本で入手しておく

現地に到着してすぐにデータ通信ができるように、現地で使えるSIMカードを日本にいる間に準備するという手もあります。到着後すぐに使える(activationが必要な場合あり)ことに加え、各種手続きに必要な電話番号が事前に手に入るという利点もあります。ただし、特に留学先が都市部でない場合などで、選択したキャリアのSIMカードがカバーする地域から外れていて着いてみて使えないということもあるため注意が必要です。

現地で使えるSIMカードを日本で入手できるサービスの例:アメスマ海外携帯ICHIBA(ヨーロッパなど他地域も対応)ハナセル

3. 日本のスマートフォン+通信プランを留学先でも使う

2023年4月現在、ソフトバンクでは「アメリカ放題」が期間限定で行われており、追加料金なしでアメリカのほとんどの地域でのデータ使用・通話共に無料です。一方で、通話自体は可能なもののアメリカ国内の電話番号が手に入らないため、電話番号が必要な手続きなどの際に問題が生じる可能性(日本の電話番号が記入欄に入らないなど)があるという欠点もあります。
ソフトバンク以外のキャリアでは1日当たり1000円程度前後かかってしまうことが多く、長期留学では非現実的と言えます。

4. 日本のスマートフォンをWiFiのみ(モバイルデータ通信なし)で使用する

Wi-Fiが使えるのは空港、キャンパス内、カフェやレストランに限定されるため、長期留学だと現実的ではなさそうです。しかし、例えば現地でSIMカードを購入するまでの間だけWi-Fiを利用するといった使い方なら可能でしょう。

5. 現地で携帯電話本体とSIMカード両方を購入する

4.までは日本で購入したスマートフォンを利用してデータ通信する選択肢でしたが、現地で端末とSIMカードの両方を購入する方もいます。現地到着後、大型スーパーの携帯電話コーナーなどで契約することができます。例えば、Mint Mobileでは2023年4月現在、スマートフォン端末を購入すると3か月分のデータ通信が無料になるサービスを行っています。

筆者撮影、3ヶ月無料キャンペーン

日本で使用していたSIM•キャリア契約についての注意点

日本で使用していたSIMカードに紐づけられたキャリア契約についても留学前に確認しておきましょう。主な選択肢としては、以下の3つです。

1. 日本でのキャリア契約を完全に解約する

日本での契約を完全に解約するのは一番経済的な選択肢です。
しかし、日本で使っていた電話番号に紐づけられていたアプリは使えなくなってしまいますし、一時帰国した際にモバイルデータ通信ができなくなってしまうという欠点があります。後者に関しては、一時帰国時には旅行用のモバイルWi-Fiを契約する、帰国時に電話番号が必要な場合は050から始まるインターネット回線の番号を取得する、という解決策があります。

2. 日本の電話番号のみ保持しておく

「日本でモバイルデータ通信をすることは無くなったけど、電話番号は取っておきたい」「帰国したときに簡単な契約変更をするだけですぐにスマートフォンが使えるようにしておきたい」という場合は、各キャリアの電話番号保管サービスを利用すると良いでしょう。月額500円前後で電話番号を保管してもらえます。但し、保管期限は5~6年と決められているため渡航が長くなってしまう場合には注意が必要です。docomo、au、ソフトバンクの大手3社はいずれもこのサービスが利用可能です。

携帯電話の番号は、原則SIMごとに割り当てられています。前述の通り、日本で使用していたSIM(・電話番号)を現地で使うのは現実的ではないので、SIM・電話番号を2つ持つことになります。留学先用のSIMカードで日本の電話番号を使うことはできないため、注意しましょう。また、使用していないSIMカードは紛失しないように保管しておきましょう。

3. 日本の携帯電話の契約を残しておく

「契約をそのままにしておけば帰国した際もすぐにスマホを使えますが、当然留学中に毎月の利用料金が掛かってしまうため経済的な選択肢ではありません(ソフトバンクのアメリカ留学で、アメリカ放題のみで運用する場合を除く(前項4.の選択肢))。

参考サイト

  • ハナセル: アメリカ留学の携帯・スマホ・SIMはどうすればいい?
  • アメスマモバイル: アメリカ長期滞在には日本のスマホと現地SIMのセットがおすすめ

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