ビザ•入国手続き【渡航ガイド】

ビザ • 入国手続き

(2023年6月時点での情報です、現在アメリカの情報のみ掲載していますが、随時更新予定です)

目次

アメリカの場合

基本的な流れに関しては、米国大使館がYouTubeにアップしている「のりこ留学物語」の4話以降を見ることをお勧めします。とても分かりやすく手続きの流れを教えてくれます。

簡単な流れ:パスポートの準備・I20 取得→面接の予約(大体2週間の余裕を持たせること)→面接→ビザ受け取り(約1週間後)

1.大学からのオファーをアクセプトしたらすぐにするべきこと

大学のInternational Officeとのやり取り
  • 海外の時間はゆっくり流れているので何事も早め早めに準備し、分からないことがあれば遠慮なく担当者へメールを送りましょう。
  • 特にFビザ(学生ビザ)で渡航する場合、I-20(大学側からの入学証明書)が全ての手続きに必要になります。こちらは大学側から発給されるものになるので、いつ頃届くのかも聞いてみるのが良いでしょう。
パスポートの準備パスポートの渡航ガイドページも参照)
  • 残り有効期間が6か月以上ないとビザを発行してもらえません。(1年以上はあった方が良い)
  • 過去のパスポートも必ず持って行き、入国履歴を確認できるようにしておきましょう。ビザ申請の際にも履歴を見返すので必要になります。出入国のスタンプもちゃんともらっておいた方が良いです。

2. 面接予約

a. 書類の準備

  • ビザの面接を予約する前に、まずDS-160の手続き、SEVIS費用の支払いを済ませる必要があります。
  • 証明写真は基準をクリアさえしていれば、スマートフォンやデジタルカメラで撮ったものでも大丈夫です。また、面接会場にも証明写真機が設置されています(現金のみ)。ただし、パスポートとはサイズなどの条件が違うのでよく確認してください。
  • 札幌で面接をする場合のみ、必要書類を一週間前までにレターパックで送付する必要があります(なお、2023年4月時点では札幌での面接は再開しておりません)。

2023年12月31日までは、初めてビザを申請する場合、以下の条件を満たしていれば面接なし、郵送のみでビザを申請することができます。
1. 現在日本に滞在している
2. 以下のどちらかに該当する
• 日本国籍者でF、Mまたは一部のJビザ(高校生、大学生、教授、研究者、短期滞在学者、専門家に限る)を申請する
• 日本国籍者または、日本の居住者でHビザ、Lビザ(ブランケットLを除く)、Oビザ、Pビザ、Qビザを申請する
3. 日本、米国、またはその他の国で逮捕されたことがない
4. 次のいずれかの条件を満たしている:
• 過去にESTA(電子渡航認証システム)を利用してビザ免除プログラムで渡米したことがあり、ESTA申請が却下されたことがない。
* ビザの種類に関わらず、14歳以降に米国ビザを発行されたことがある。
(詳しくはこちらのページを参考にしてください)

必要書類

Fビザ(学生ビザ)の場合
  • I20(必ず印刷すること)
  • DSー160
  • パスポート(有効期間6か月以上)
  • 証明写真(写真館等推奨)
  • 面接予約確認書
  • Iー901
  • 財源証明(オファーレターなど)
Jビザの場合
  • DS-2019
  • DS-7002 (研修生・インターンのみ)
  • DSー160
  • パスポート(有効期間6か月以上)
  • 証明写真(写真館等推奨)
  • 面接予約確認書
  • Iー901
  • 財源証明

DS-160」とは、アメリカ滞在に必要なビザの発給資格を事前に審査する制度です。 アメリカ大使館・総領事館で非移民ビザを申請する全ての方が対象となり、オンラインの専用フォームから手続きを行う必要があります。
I-901」とは、ビザとは別にアメリカに留学生として渡航する際に登録するデータベースSEVIS(Student and Exchange Visitor Information System)の費用を支払うためのフォームです。F-1ビザの全員、J-1ビザの大半に義務付けられています。こちらもオンラインの専用フォームから手続きができます。

b. 面接の予約

  • 必要書類をすべて用意し、オンラインで面接の予約をします。大使館の場所や申請時期によっては混みあい、2週間以上先の日程しか予約できないこともあります。時間に余裕を持って予約しましょう。
  • ビザ発行にはお金がかかります。電子支払いが必要になるため、クレジットカードの準備もしておきましょう。
  • また、オンラインで予約をする際は、膨大な情報を入力するので30分~1時間程時間がかかります。帯同する家族と一緒にビザを取得する場合、一人一人の情報を入力すなければいけないのでさらに時間がかかります。途中保存もできますが、なるべく時間に余裕のある時に行いましょう。

面接当日気をつけること

  • 早く着きすぎても入れてもらえないので注意しましょう。大使館に通してもらう列に並ぶ前に警備員に面接時間を聞かれ、早すぎると通してもらえません(15分目安)。とはいえ、並べないで近くを散歩したりベンチで待つことはできます。
  • アメリカ大使館はチェックが厳重なので、リュックなど大きな荷物は持ち込めません。必要書類以外は持っていかないか、最寄りの駅のロッカーにしまいましょう。
  • 駐車場はありません。公共交通機関で行きましょう。
  • 服装はスーツでなくても大丈夫です。特に夏は熱中症に気を付けて、適切な服装で行きましょう。
YouTube player

3. ビザの受け取り

4. 参考サイト

イギリスの場合

基本的にはアメリカと同じく、書類準備→面接予約→面接→パスポート受け取りというプロセスですが、追加で大学が発行するCAS(Confirmation of Acceptance for Studies)が必要となります。ビザ申請書をウェブ上(https://www.gov.uk/check-uk-visa)で作成して、その申請書とパスポートなどの必要書類を持って面接に行きます。

1.必要書類

  • 印刷したビザ申請書(https://www.gov.uk/check-uk-visa で書類作成)
  • パスポート
  • 過去のパスポート
  • 財政証明書(修士課程の場合必要ない場合もある)
  • CAS
  • 英語力の証明
  • 出願時に学校に提出した成績証明書などの証明書
  • 写真
  • 申請料金(£363)

2. 面接の予約

東京か大阪でできます(https://visa.vfsglobal.com/jpn/ja/gbr/your-appointment にて予約)。

3. 面接

面接は日本語で行われます。以下のものを用意して予約時間の15分前までに到着するようにしましょう。

  • 印刷した来館予約確認メール
  • 有効なパスポート
  • 印刷したチェックリスト
  • 提出が必要な書類(アップロードしている場合は不要)

4. 受け取り

1〜3週間ほどで、郵送、あるいはビザ申請センター窓口で受け取ることができます。。書類に不備があると2カ月程度時間がかかる場合もあるので、余裕をもって手続きしましょう。なお、追加料金を支払うことで優先的に処理してもらえるプランもあります。

5. 参考サイト

カナダの場合

カナダの場合、州によって必要書類や手続きが変わる場合があるので要注意です(特にケベックが特殊)。

1. 必要書類

  • パスポート
  • 顔写真
  • 資金証明書類
  • 入学許可証
  • (ケベック州の場合)就学許可証

2. 申請

オンライン(https://www.cic.gc.ca/english/information/applications/student.asp )で申請できます。
アメリカやイギリスと同じく、諸々の書類をアップロードや申請費の支払い(150CAD)なども全てオンラインでできます。

3. 指紋登録

面接はないものの、直接指紋登録と証明写真の提出をビザ申請センターまで手続きに行く必要があります。東京か大阪の二か所で、来館予約が必要です(https://visa.vfsglobal.com/jpn/ja/can/ )。この際にもCAD85が必要です。

4. 受け取り

1〜2か月でメールで申請許可の通知(letter of introduction)が来るので、印刷して渡航日に持っていきます。このとき発行されるのは正式な就学許可証ではない点に注意してください。正式な学生ビザはこのletter of introductionを空港で提出し、入国後の審査に通ることで発行されます。

5. 参考サイト

ドイツの場合

ドイツの場合、原則として修士は学生ビザ、博士は就労(研究者)ビザのことが多く、それぞれ手続きが異なります。
ビザ取得を含め何かの申請の際には基本的には住民票が必要となるので、渡航後すぐに住民登録を最優先に行うべきです。地域によっては予約しても1ヶ月後などになることもあるので注意しましょう。また、学生ビザは日本では手続きを進められないため現地についてから手続きを行うことになります。

3ヶ月以上滞在する場合、住民登録はドイツに来てから(また、ドイツ国内でも引っ越しをしたら)2週間以内にしなくてはいけないルールになっています。
市ごとに用紙のフォームが異なるので市のウェブサイトに行き必要書類を印刷し、最後に大家さんのサインが必要です。こちらを市役所的なところに持っていき手続きをします。この手続きの際に予約が必要なことがあります。

ビザ発行の手続き、スケジュールは州・地域によって大きく異なります。例えばハンブルクの場合、面談実施が予約後2〜3ヶ月、発行には面談後さらに1〜2ヶ月かかるケースもあります。また所得証明についても閉鎖口座のみの場合と通常の口座残高証明が認められる場合など状況が異なります。進学先の大学のInternational Office、留学生団体等などを通して現地のビザ取得手続きを事前に確認しておくことをおすすめします。

学生ビザの場合

1.必要になる可能性のある書類

  • Meldebestätigung des Einwohnermeldeamtes (住民票)
  • Nachweis über eine private oder gesetzliche Krankenversicherung (ドイツの私的または法的健康保険)
  • Studentenausweis der deutschen Hochschule(大学の在学証明書) (Immatrikulationsbescheinigung)
  • Ggf. Finanzierungsnachweis (残高証明書など)→ビザ申請に、1年分の生活費が入金された閉鎖口座の残高証明書が必要(月861€、2022年時)
  • Gültiger Pass, eventuell mit Visum(期限内のパスポート)
  • Gesundheitszeugnis (健康診断書)
  • Mietvertrag (家の契約書)
  • (biometrische) Passfotos (証明写真)
  • Geld für die Gebühr für die Erteilung der Aufenthaltserlaubnis (手数料※近くの移民局に要確認)

2. 面接の予約

外国人局(Auslanderamt)で面接の予約を行います。2~3週間先になることもあるので注意が必要です。日本人の場合、ドイツに入国後でないと学生ビザの申請ができず、入国後3ヶ月以内にビザを取得する必要があります。(予約が取りにくく、日本にいるときから予約申請を出していても、レスポンスが悪く予約が取れるまでに3ヶ月かかったという人もいるそう)

※ビザ申請に残高証明書が必要であることから、さらにその前に閉鎖口座を開設し送金しておく必要があることに注意。
※入国後、ビザを取得しないと現地の銀行口座から出金ができないので、ビザのアポを早めに取る必要がある。またビザ取得までの数ヶ月分の生活費を€に換金しておくと良い。

3. 面接の体験談

料金は当日その場で払う(€100~130ほど)のですが、大学内に窓口があったのでとても簡単でした(5-10分くらいでした)。書類確認、指紋スキャン、身長・目の色を聞かれた気がします。2022年で100€でした。その後2〜3週間したら取得通知が届くので、直接受け取りに行きました。

就労(研究者)ビザの場合

日本での申請

1. 必要書類 (どの用紙も原本2セットとそのコピーが必要)

大使館のウェブサイトに書いてある次の書類が必要です。

  • パスポート
  • 応募用紙
  • 証明写真
  • パスポートの顔写真の部分のコピー
  • CV 
  • Hosting Agreement (受け入れ先から郵送してもらう)
  • 大学(学部&修士)の卒業証明書
  • 手数料 €75 (現金 or クレジット)
  • 保険証書(海外旅行保険でも可、筆者はCareMed というサイトの3ヶ月分の旅行保険を使いました。)
  • (必要でないことも)飛行機のチケット

※ 筆者の場合、Hosting Agreement はドイツから郵送してもらうことになるので、手元に届くまでに時間がかかり予約した日までに届かなかったので、とりあえずコピーだけを持っていき、原本は現在郵送中と伝えたら大丈夫でした。

2. 大使館に予約

上記の書類を提出に行く日程をwebから予約します。D-VISAという項目です。
https://japan.diplo.de/ja-ja/service/appointment/899476
https://service2.diplo.de/rktermin/extern/choose_realmList.do?request_locale=de&locationCode=toky

数週間先しかスロットが開いていない場合があるので、時間に予約をもって予約しましょう。キャンセルが出ることもあるので、時々ページをリロードして見直すと近い日のスロットが空いていることもあります。

3 大使館に申請に行く & 追加の書類を用意

  • 当日は書類の提出のみ行います。
  • 数日中に申請がacceptされます(追加で書類を求められることも)。
  • すべての必要書類が揃い次第、許可が降りるので大使館からビザの受け取りに行きます。この際の予約は不要です。

ドイツに到着してからの申請

日本で受け取ったビザは1年分のものであるため、ドイツに到着したら3年間のビザに変更し、滞在許可用のカードを受け取る必要があります。

1. 必要書類

以下の書類を用意します。

  • Passport
  • Visa (日本で発行してもらったもの)
  • 住民登録をしたときに市役所でもらう書類 (“Meldebestätigung”)
  • Hosting Agreement (日本でビザの申請に使ったときと同じもの)
  • 雇用契約書 (PhDをスタートするときに所属先からもらう契約書)
  • 3ヶ月分の給与明細
  • ドイツで加入した保険の証明書
  • 家の大家さんに書いてもらう書類 ‘Wohnraumbescheinigung’
  • 証明写真
  • 応募用紙 

2. 外国人局にメール

用意した書類を全てスキャンして、添付してメールで担当者に送ります。担当者が誰かは、筆者の場合は所属先の事務の人が教えてくれました。

3. 外国人局からの返事を待つ

数日後、書類の確認が終わると、指定の日程(1~2か月ほど先)に外国人局に来てくださいという連絡が来ます(自分からは指定できないため、スケジュールに余裕を持っておきましょう)。

4. 外国人局で手続き

書類の提出・手数料の支払いのみで、必要書類は次の3点です。

  • パスポート
  • 証明写真
  • 手数料 €100 (ただしGerman ECカードでしか支払えない。現金・クレジットは不可能) 

(※German ECカードというのはドイツのカードの種類で、自分は持っていなかったので持っている友達に一緒についてきてもらい代わりに払ってもらいました)

この手続きは、ただ書類を確認して写真を渡し、手数料を振り込むだけで5分くらいで終わりました。
この後、カード(電子カード)が6週間後くらいに、指定住所に届きます。(6週間で来ない時は外国人局にリマインドのメールを送る必要あり)

スウェーデンの場合

1.必要書類

  • パスポートのコピー
  • 入学許可証
  • 生活資金証明書類(奨学金/口座残高等)
  • 学費支払い済みの証明書(修士課程のみ)

2. 申請

大使館ではなく移民局 (Migrationsverket)のWebサイトで手続きを行います。基本的に申請はすべてオンラインで可能で、修士課程学生ビザ(Student visa)と博士課程学生ビザ(Doktorand visa)は違う種類ですが、どちらも以下リンク先から申請可能です。日本国籍の場合申請料金は無料です。https://www.migrationsverket.se/English/Private-individuals.html

3.許可証の受け取り

日本での面接は特にありません。許可が下りたら大使館から認可証が郵送で届くので必ずそれを手荷物に入れて持っていく必要があります(日本出発時の空港やスウェーデン到着時の入国検査で提示する必要があり)。
申請から許可が降りるまで2-3か月かかるので進学が決まり次第、早めの申請が安心です。

4.カードの発行

渡航後、自分が住む地域の最寄りの移民局で指紋提供と写真撮影の予約をして、在留許可証(カード)の発行手続きを行います。
9月は新学期前で混むので予約が取りづらい可能性もありますが、該当地域次第です。修士課程は一年ごと、博士課程は2年ごとに更新が必要です。更新申請は現在保持しているビザの期限が切れる半年前から可能で、こちらも更新許可が降りるまでに2-6か月待つことが多いため、早めの手続きがおすすめです(現在のビザの期限が切れてしまって更新を待っている間はスウェーデンから出られなくなるため)。
ビザ関係の法律は近年変わっていることも多いため、詳しくは移民局のページを随時確認しましょう。

その他の国のビザ申請で参考になるリンク

ビザに関して大変だったこと【体験談】

  • ネットでビザについて検索すると、当時はまだまだコロナ禍前の情報が多くて、実際の手続きと少し異なる点があった。各ブログの更新日をチェックしたり、複数のページを見てクロスチェックを行うなどで対策したが良い。
  • 残高証明書類で、現金で銀行に預けていないため株で残高証明になるか交渉するのが大変だった。また、奨学金の受給証明書をもって金額の足しにしようとしたが、国際課の担当者が仕事が適当なせいできちんと証明書の内容を読んでおらず計算を間違えており、なかなかI-20が発行されず焦った。国際課の担当が頼りにならないこともあること、またアメリカ留学には残高証明が必要なことは渡航準備を始めるまで知らなかった。(アメリカ)
  • 2021年9月の渡航であったため、隔離期間やワクチン接種の対応など、何が必要かの情報収集、書類手続きにやや苦労しました。(2023年1月現時点ではだいぶ情報が揃っていて困ることも少なくなったかと思いますが) 自分は同時期に英国に留学する友人が複数名いたためその間で情報交換をしながら対応できたのですが、知り合いがいない中での留学だとかなり大変そうだなと思いました。(イギリス)
  • 滞在届がギリギリまで届かず、電話やメールで問い合わせをして催促しなければいけなかったこと。問い合わせをしている時にスウェーデンが夏休み期間に入ってしまって対応してくれていた方が途中でいなくなってしまったことも大変でした。(スウェーデン)
  • また、ビザも厄介で現地のお役所仕事の速度で律速されます。夏休み周りなどは特に遅くなるのでこちらもなるはやで申請しておくと良いです。
  • 元々ビザの申請はドイツに着いてから行えばいいと聞いていたのですが、渡航の1ヶ月前になって、渡航前にとってから来るように言われました。大急ぎで手続きをし、最終的にはなんとか間に合いましたが、ドイツ大使館に書類を持っていく予定の日(予め日時を予約する必要がありました)にドイツから届くはずの書類がまだ届かないなど、全くスムーズに行きませんでした。(その時は大使館の人が優しく、届き次第提出することでいいと言ってくださりなんとか手続きは受け付けてくれました。)(ドイツ)
  • 入国後現地でのビザ取得のため、閉鎖口座等の開設などで所得証明を取得しておく必要がありどのようにすればよいか分からなかった。(ドイツ)
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