留学先の求める予防接種【渡航ガイド】

予防接種

(2023年3月時点での情報です。制度の詳細などは変更の可能性があり、それぞれの方で事情が異なりますので、
必ず本ページだけでなく、政府や自治体の公的なホームページを参照してください)

注:ここでは流動性の高いCOVID-19を除いた他のワクチン接種に関してまとめています。COVID-19のワクチン接種証明も他と同様求められることがあります。

アメリカの大学院に進学するにあたり、予防接種の記録証明書の提出を求められることがあります(特に寮に入る場合)。
日本で一般的なワクチン(麻疹、おたふくかぜなど)以外の接種も必要なことがあり、また種類によっては数ヶ月の間隔を開けて複数回の接種が必要なものもあるため、大学から詳細の連絡が来次第、早めに準備を進めるようにしましょう。接種が必要とされるワクチンの種類は州や教育機関によって異なるため、必ず自身の行き先の条件を確認しましょう。

予防接種の手順

STEP
留学先大学や研究機関から必要な予防接種の情報が送られてくる

送られて来ない場合、ホームページや担当者に確認しましょう。

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母子手帳などで過去の接種記録を確認する(接種年月日が必要)
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トラベルクリニック(大学の保健センターにあることが多い、又は一般医療機関)に母子手帳を持参し、接種予定を確認。

母子手帳がない場合は抗体検査を受けることもあります。時間が経っている場合は、抗体値自体が下がっている可能性も高いため、わざわざ抗体検査を受けずに改めて接種し直してしまうという手もあります。詳しくは各自の状況に応じて医師と相談するのが良いでしょう。

STEP
接種を受ける
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英語での接種記録証明書を発行してもらう
STEP
大学へ接種記録を提出する

予防接種の費用について

接種費用は1本あたり5000円〜2万円ほど(日本で未認可のワクチンなど)と、かなり高額です。
一方で、留学先での保険内容によっては予防接種が無料になることもあり、その場合複数回接種が必要なワクチンは最低一回打って、渡航後に残りの回数を打つという手もあります。ただし、この方法が有効かどうかは大学や保険によるので事前に要確認です。

複数回接種が必要な例: B型肺炎(Hepatitis B)】
3回の接種が求められるのが一般的で、1回目と2回目に1ヶ月、2回目と3回目は2ヶ月以上間を空ける必要がある。
→「渡航前に2回目まで打ち、3回目を渡航後に打つ」というケースも多い。

トラベルクリニック

接種前の相談や接種予定決めなど含め複数回通うことになるかと思うため、大学内の保健センターでトラベルクリニックがあれば一番都合が良いでしょう。
ただ、未認可ワクチンなど大学内保健センターで対応していない接種が必要な場合は大きな病院に行く必要があるかもしれません。ちなみに、都内だと新宿にある国立国際医療研究センターが比較的良心的な値段で、学割もあるようです。

【体験談】予防接種に関して大変だったこと

  • 予防接種を受けられる病院が近くになく、かつ大学からの連絡が渡航直前で、予防接種の費用も予想以上にかかったので早めに知っておきたかった。
  • 予防接種は計10本くらい打った気がする。間隔を開けての投与もあるため、早めに準備した方が良い。私の場合は完全に終わるまで2-3ヶ月かかった気がします。
  • 予防接種に関して知らずに渡航した。焦ったが、留学先大学のヘルスセンターで接種することができた。ただ、自分の予防接種歴がわからず苦労したので、日本の母子手帳を英訳して、自分がどの予防接種を済ましているか把握してから渡米すると、もっとスムーズだったと思う。(編集部注:予防接種記録を提出しないと進学が認められない場合もあるため、十分に注意)
  • 予防接種は接種証明を留学先大学に提出しなければいけなかったものの、接種した病院からは紙でしか発行してもらえず、気がついたのが留学後であったため苦労しました(結局国内にいた家族に頼りました)。

参考サイト